LINE 株式会社は、12月10日(木)に都内で記者会見を行い、同社が運営するコミュニケーションアプリ『LINE』において、ライブ配信プラットフォーム『LINE LIVE』(以下『LIVE』)を公開したことを発表した。
発表会には、AKB48の柏木由紀さん、渡辺麻友さん、横山由依さん、加藤玲奈さんが登場し、生放送第一弾として配信される番組「AKB48 劇場10周年記念トーク」の意気込みを語った。そして放送では、1日で200万人の視聴者数になった。
近年は、スマートフォンやタブレットの普及や通信ネットワークの向上により、時間や場所を選ばず、誰でも手軽に様々な動画コンテンツを視聴できる環境が整っている一方で、みんなで同じ番組を、リアルタイムで同時に楽しみ、盛り上がる視聴体験の機会が失われつつある。
こうした状況の中、LINE社は2014 年2 月より、タレント、アーティストなどの著名人や企業の公式アカウントを通じて、ライブ映像を配信する機能『LINE LIVE CAST』を試験的にスタートした。その結果、2015 年5 月に配信した『しょこたん♡でんぱ組 生放送』では230 万以上のコメントを集めたり、10 月に配信した『めざましテレビPRESENTS T-SPOOK」では510万人以上の視聴者数を記録するなど、多くのユーザーの支持を得た。
そして今回、LINE社は『LINE』の保有する国内5,800 万人のスマートフォンユーザー基盤と高いアクティブ率、プッシュ通知機能の仕組みを活かしたライブ配信プラットフォーム『LIVE』を公開した。
『LIVE』のコンセプトは「LIVE is Real」
時間や場所を選ばず、リアルタイム(Real time)に、パッケージ化されていないリアリティー(Reality)のある情報やコンテンツを、『LINE』 ならではのつながり(Relationship)を活かすことで、「今、その瞬間」を楽しめるスマートフォンならではの視聴体験を実現するのが『LIVE』の狙いだそうだ。
<『LIVE』のサービス概要>
記者会見で発表された『LIVE』に関する概要は以下の通り。
1.番組はリアルタイムで配信される
『LIVE』では、毎日様々なライブ映像や番組が配信される。
『LIVE』の公式アカウントや、タレント、アーティスト、企業の公式アカウントと連動し、『LINE』アプリからプッシュで番組情報が届くため、アカウント登録しているユーザーはリアルタイムで配信を見ることができるようになっている。サービス開始からしばらくの間は、試験期間として、スマートフォンの利用率が高い11 時~14 時、18 時~24 時に限定して番組が配信されるとのこと。
なお、当日放送される番組情報は、『LIVE』の公式アカウントからダイジェスト形式で配信されるため、『LIVE』の公式アカウントを友だち登録しておけば、お気に入りの番組を気軽にチェックすることが可能だ。
『LIVE』公式アカウントのLINE ID: @linelivecast
友だち登録するにはここにアクセス!
https://line.me/ti/p/%40linelivecast
2. 多種多様な映像コンテンツ
『LIVE』で配信されるコンテンツには「公式パーソナルライブ」と「公式番組」の2種類がある。
<公式パーソナルライブ>
アーティストのライブ前の様子やスポーツ選手の試合以外のプライベート映像など、普段見ることができない著名人のリアルな情報を配信する。現在、100名を超えるアーティスト、タレントが公式パーソナルライブの配信を予定している。また、サービス開始当初は著名人・アーティスト個人による映像配信が主体となるが、2016 年早々に一般個人による配信も可能になる予定。
<公式番組>
イベント、劇場、TV・ラジオ番組、スポーツなど、さまざまなコンテンツ・プロバイダー(CP)との連携、協業によって制作された公式の番組を配信する。
・『LIVE』オリジナル番組の例
『さしめし』 : 芸能人のお忍びランチトーク。MC とゲストがランチを食べながら1 対1 で語り合うトーク番組。
『NEXT STAR』 : あらゆるジャンルのオーディションを開催するソーシャルスター発掘のオーディション番組。
公式番組第1号として、12月10日の19:00から配信された『AKB48劇場オープン10周年スペシャル』は、200万人近い視聴者数を記録した。
3. 視聴方法はさまざま。スマートフォンアプリなら、コミュニケーションしながら視聴可能
『LIVE』のコンテンツ配信は、『LIVE』公式アカウントだけでなく、スマートフォンアプリ(iPhone/Android用)やWeb ブラウザからも視聴が可能(コンテンツによっては、配信者を友だち追加する必要あり)。スマートフォンアプリでは、その日配信される番組表を確認できるほか、視聴中に配信者や他のユーザーのコメントを読んだり、自分でコメントを書いたりできるので、多人数でコミュニケーションしながらコンテンツを楽しめる。
また、配信されたコンテンツはアーカイブされるので、後から視聴することも可能。
Webブラウザ用の『LIVE』配信サイトはこちら
https://live.line.me/
iPhone用『LIVE』アプリはこちら
著名人・タレント、企業、個人など、様々な主体による映像や番組を『LIVE』で配信し、『LINE』のプッシュ通知機能によってその場で集客、さらに配信者と視聴者が直接コミュニケーションできる機会を提供することにより、みんなで同じ番組を、リアルタイムで同時に楽しみ、盛り上がる視聴体験の機会を再復興するとともに、ライブ映像を通じて人と人、人と情報・コンテンツを繋ぐ。LINE社は、『LIVE』をスマートフォン時代の新たな情報流通ハブにすることを目指していくそうだ。
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